既に2023年も残り3ヵ月。
JGC修行を今からスタートする方はいらっしゃらないと思いますが、わからないことを調べるためにもご活用ください。
2023年版のJAL修行(JGC修行)の解説です。
基本は2022年と変わりませんので2022年版をみていただいてもかまいません。
特に回数修行の方は、2022年版はサファイアステイタス達成までの実績を今は無きアイランドホッピングの詳細を含めて記載していますので、参考になるところは多いかと思います。
2023年は4月12日からJAL国内線航空券の料金体系が変わってます。(最後にリンクを張っています。)
また昨年から比べると海外にも足を運びやすくなっていますので、そちらも踏まえて記載していきます。
内容としては下記の題目で。
最初に狙うべきサファイアステイタスを狙いとした目線で記載していきます。
目次
JALサービスステイタス概要と狙うべきサービスステイタス
JALのサービスステイタスは大きくわけて4つ。
ダイヤモンド、プレミア、サファイア、クリスタルがあります。
上位であればあるほど恩恵が受けられます。
2023年4月よりダイヤモンドメタル特典がスタートしますが、こちらもダイヤモンドの扱いとなります。
頭にJMB(JALマイレージバンク)とJGC(JALグローバルクラブ)の記載がありますが、意味は当然あるものの恩恵は何も変わりませんのであんまり気にしなくてもいいです。
乱暴ですが一旦無視して問題ありません。
いきなりのステイタスの多さに最初はとまどいますが、まず狙うべきステイタスはサファイア1択です。
それ以外ありません。
理由はサファイア以上でJGC会員になる資格が得られ、カード年会費を支払うだけで諸々の恩恵を永久的に受けられるからです。
一般的にJAL修行(JGC修行)と言われるものはこれにあたります。
ちなみにANA修行はSFC会員になることを指しますが、どちらの航空会社もそれぞれに得意分野(路線)があるので、ご自身にあった航空会社をオススメいたします。
クリスタルではあまり意味がありません。(JGC会員になれず、サクララウンジも国内線優遇措置もない)
※現状、クリスタル達成で、羽田空港国内線のサクララウンジクーポンは付きますので体験はできます。
それ以上のステイタスを取りに行ける方はすでに諸々の理解が進んでいる方々なのでここでの説明は不要でしょう。
また、どのステイタスも期間は取得した時点から翌々年の3月まで。
苦労して取得しても、たった1年強となりますので、「永年会員であるJGCを取得するための修行」というのがご理解いただけるかと思います。
※なぜサファイアか? サファイア以上で「JALグローバルクラブ(JGC)」に入会でき、CLUB-Aカード以上のカード入会と継続でJGCの永年ステイタス維持ができます。しかも家族カード発行で家族も同等のサービスを受けられます。
※サファイアを取るためには? 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で【50,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上のご搭乗】 又は 【50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上のご搭乗】
1つ読み進める前の大事な注意点。
JAL修行(JGC修行)をするのに一番勘違いしやすい点です。
マイル(JALマイル)、フライトマイル(JALマイル)、FOP(FLY ONポイント ※サービスステイタス獲得に必要なポイント)等の文章がこのblog以外でも頻繁に出てきますが、
マイル=フライトマイル=〇〇マイル ≠ FOP(FLY ONポイント)
ここは名前違うから当たり前なんですが、人は自分に都合よく考えるものなので、間違えやすいので注意です。
なんとかマイルはあくまでもJALマイルという認識で。
ステイタスを取得するためにはFOP(FLY ON ポイント)が必要なので、マイルをいくら貯めてもステイタスは得られません。
サービスステイタス(サファイア)のメリットは?
すべての事はこちらのリンクにありますが、情報量が多いので特にメリットのあるものをピックアップしてみました。
ワンワールド アライアンス加盟航空会社にご搭乗の際「サファイア」のサービスが受けられる。
ワンワールド アライアンスの国際線を利用する方はメリット大です。
・ビジネスクラスチェックインカウンター
・ビジネスクラスラウンジのご利用
・手荷物許容量の優待
・プライオリティバッゲージサービス(空港到着時に先に荷物が出てくるサービス)
が受けられますので、かなり利便性の高い旅行ができます。
【参考】ワンワールドアライアンスメンバー
アラスカ航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、フィンエア、イベリア航空、日本航空(JAL)、マレーシア航空、カンタス航空、カタール航空、ロイヤルエアモロッコ、ロイヤル・ヨルダン航空、スリランカ航空、フィジーエアウェイズ、オマーンエア
予約時の優先キャンセル待ち・空港での優先空席待ち
これ、地味にメリットありまして、例えば自身の乗る予定であった飛行機が何かしらのトラブルで飛ばなかった場合の振替も優先的にされるということです。
ステイタス持ちの方は、皆さん口を揃えて言いますが、トラブル時こそステイタスの恩恵を感じます。
台風や大雪で全便欠航の時はさすがに無理がありますが。
専用カウンター(JGCカウンター)でのチェックイン
GWや年末年始などの混雑時には絶大なメリットを発揮します。
今年の年末年始も那覇空港が混雑しすぎて、JALとANAの行列が繋がってしまったほどでした。
以前、福岡に行った際も帰りの空港が保安検査場前で大混雑でしたが、サファイアステイタス(JGC)を持っていたおかげで一切並ばず保安検査場を抜けられることができました。
さっしーもそう言っているので本当です。
プライオリティバッゲージサービス
到着空港にて優先的に手荷物の受取ができます。
あの荷物の待ち時間が回避!
荷物がレーンに流れるとすぐ出てきます。
超便利です。
例えば飛行機の遅延があったりして、最終電車の時間が迫っている時とか恩恵をめちゃめちゃ感じます。
空港ラウンジ利用(サクララウンジ)
国内線ではおつまみとビールが飲める程度(それはそれで嬉しいんですけど)で、他はカードラウンジとさして変わりませんが、国際線ですと普通に食事ができたりします。
国際線サクララウンジのカレーは美味しくて有名ですね!
電車とは違い、いくらか余裕を持って空港には行く方が多いと思いますので30分程度の時間つぶしには最適です。
コンセントももちろん使えます。
他にも前方座席指定サービス・マイルUPボーナス(JALで105%)・受託手荷物無料許容量の優待・優先搭乗などもあります。
個々人、メリットに感じる部分はさまざまですが、主観で言えば、プライオリティバッゲージサービス(優先的に預け荷物が出てくる)、サクララウンジの使用はとっても大きなメリットですね。
混んでるときは専用カウンターチェックインも最高です。
JGC(JALグローバルクラブ)とは?
JGC(JALグローバルクラブ)とは、サファイアステイタスに達成すれば入会資格があり、JAL CLUB-Aカード以上の入会があれば加入できます。
また、通常、サービスステイタスは翌年度までの期間限定ですが、JGCはクレジットカードを継続している限りサファイアステイタスと同等のサービスが維持されます。
その上、家族会員にも同様の資格が得られます。
つまり、夫婦であればどちらか1人がサファイアステイタスに達成すれば、夫婦でJGCとなるわけです。
デカイでしょ?このメリット。
細かなところもありますが、JGCとしてのメリットは下記です。
他のメリットはサファイアステイタスとほぼ同じと考えてよいです。
入会資格:サファイアステイタス以上に達成、JAL CLUB-Aカード以上に入会
メリット1:クレジットカードを継続している限りJGC維持&家族会員にも同等資格
メリット2:毎年初回ボーナスマイル3000マイル、搭乗ボーナスマイル35%加算、ノベルティ(JGCのタグがいただけます。)、JGCプレミアの選択が可能 他
JALカードも毎年初回搭乗ボーナスで2,000マイルがもらえますので、計5,000マイルがもらえます。
これらのボーナスはなんと家族会員にも反映されます!(JAL WELLNESS&TRAVELが入ってないので違う明細というのがわかると思います。)凄すぎません?
※JGCプレミア以上でファーストクラスラウンジ(国際線)、ダイヤモンド・プレミアラウンジ(国内線)が使えますので、サファイアステイタスに早期に到達するのであればせっかくなので狙ってみるのもいいかと。ただし繰り返しますが期間は翌年度末までです。
JGCプレミア 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で80,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上のご搭乗または80回(うちJALグループ便40回)以上かつ25,000FLY ON ポイント以上のご搭乗
JAL修行(JGC修行)をするために必要な事(注意点も)
プランを立てる。FOPを貯めるのか?回数をこなすのか?
前述していますが、サファイアステイタスを取るためには、
毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で50,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上の搭乗
または、
50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上の搭乗
が必要になります。
つまり「50000FOP」を狙うのか?「50回」を狙うのか?をまず決めておく必要があります。
15000FOPは那覇⇔久米島だけで50回とかやらなければ普通に達成しますのでそこはあまり考えなくてもいいでしょう。
フライトマイル
区間マイルと、ご利用になるクラスや運賃に対応したマイル積算率により算出されます。
FLY ON ポイント換算率
日本国内線:2倍
JAL便の日本発着 アジア・オセアニア線、ウラジオストク線:1.5倍
上記以外の国際線:1倍
搭乗ボーナスFLY ON ポイント
JALグループ便ご搭乗の際、ご利用になる運賃に応じて追加されるポイント
一旦FOPについて下記リンクを簡単に見てもらえると話がわかりやすいです。
FLY ON ポイントについてはこちら
マイル数(FOP数)を調べるにはこちら
【50000FOPを狙う場合】
国際線が普通に使える状況の場合や、日常的に遠距離移動が多い場合にはFOPを貯めるのが簡易です。
FOPが貯められるものは、JAL国内線・国際線、JALダイナミックパッケージ(JALパック)国内線・国際線、ワンワールド加盟各社(マイル積算対象運賃にて搭乗、JMBにマイル積算された場合のみ)となります。
じゃらん等にある航空券付プランは対象外となりますので注意しましょう。
注意点としては航空券はFOP換算率が75%以上で扱われるものの(航空券セールは50%)、JALパックは50%となるところです。
アジア・オセアニア線のJAL便は1.5倍換算なので、航空券の種類や場所にもよりますが6000FOP以上は1回のフライトで貯まります。
往復で12000FOP。
JALカードを持っていると最初のフライトで5000FOPをもらえるので、(こちらについては後述の「CLUB-A以上のJALカードを作る。」にあるリンク参照)4回ほどフライトすればサファイアステイタス取得できちゃうんですよねー。
FOP(FLY ON ポイント)計算表はこちら
旅行好きなら現実的な選択肢です。
しかも!
先日国際線FOP2倍キャンペーンが始まりましたので、このキャンペーンを活用すれば楽に修行を終えられますよ!
国内線であれば、一番コスパの良い羽田⇔那覇の往復をメインで使うことになります。
関西ですと伊丹⇔奄美も1日1便ながらお手頃プライスなので使ってみるのも良いかと。
通常時ですと、スペシャルセイバーを活用したとすると運賃7(75%)が該当しますので、片道1476FOP 往復2952FOP。
単純計算で16回の往復でサファイアステイタス到達になります。(2952FOP×16回=47232FOP +5000FOP =52232FOP)
ファーストクラスでフレックスを使えば7回程度。
また、JAL国内旅行券6,600円均一だったスマイルキャンペーンは終了しましたが、タイムセールはどんどん行われてます。
セールは積算率50%にはなりますが、金額が安いので1FOP当たりの単価は抑えられそうですね。
尚、国際線フライトが難しく、国内線メインの場合は回数修行も選択肢となってきます。
【50回を狙う場合(かつ15,000FLY ON)】
2022年1月から僕がやっていた修行ですが単純往復だと25回必要になるので月2回以上はフライトする必要があります。
回数修行を終えた感想としては、JAC(日本エアコミューター株式会社)を活用することがキーポイントで、伊丹⇔但馬 や 那覇⇔久米島 那覇→北大東島→南大東島→那覇 などの短距離線を活用することで「安く」しかも「効率よく」回数が稼げます。
福岡の拠点があれば福岡⇔宮崎も安くて良いですね!
短距離線としてHAC(北海道エアシステム)も良いのですが、拠点が丘珠空港のため、羽田からの直行便が無く東京・神奈川住民としてはJACの方が利用価値があります。
春休み、GW、お盆、3連休を除けばJAL特割75で比較的安く航空券も買えます。
回数にカウントされるものは、JAL国内線・国際線、JALダイナミックパッケージ(JALパック)国内線・国際線、ワンワールド加盟各社(マイル積算対象運賃にて搭乗、JMBにマイル積算された場合のみ)となります。
回数で国際線を使う意味はあまりないので、メインは国内線ですね。
回数は航空券もJALパックも同様に扱われますので、どちらもうまくご活用ください。
特に1か月を切るタイミングでスケジュールが空いた際は、ツアー(JALダイナミックパッケージ等)を使うと意外な掘り出し物があったりしますので、安い航空券が無い場合にはJALダイナミックパッケージもオススメです。
クーポンも復活しつつありますので、割と安い金額で動けますよ!
とはいえ大半を短距離線(那覇⇔久米島だと往復でも176FOP)にすると10000FOPにも到達しませんので一応の注意は必要です。
仕事でどこかに行く用事でもなければちょっと辛いと思いがちですが、頻繁に場所を考えず旅行できると思うと面白かったです。
どちらの修行を選ぶかは個々人の判断ですが、どちらにするにしても最初に決めておかないと中途半端なことになりますので注意が必要です。35Leg 30000FOPで未達成とか目も当てられません。
修行に必要なマイルもしくは現金を用意する。
予算は時期やプランにもよりますが30万円~50万円程度で取得可能です。
ただしここにはホテル代やレンタカー代、空港までの交通費等、航空券以外のお金は除きます。
注意点にもなりますが、
※マイルを使った「特典航空券」や「どこかにマイル」のフライトはカウントされません。
その代わり、マイルをeJALポイントに交換して航空券やダイナミックパッケージの代金として使う場合は反映されます。
交換レートは5000マイル→5000eJALポイント 10000マイル→15000eJALポイントなので、10000マイル単位の交換がお得です。
言い方を変えれば300000マイル程度あれば現金がなくともサファイアステイタスの取得が可能になります。
飛行機に乗る以外のJALマイルの貯め方についてはこちらのリンクを参照してください。
eJALポイント e JALポイントは、JAL Webサイトでの航空券・ツアー購入代金の一部または全額の支払いに1ポイント=1円で利用できるポイント。
CLUB-A以上のJALカードを作る。
とりあえずは無くても大丈夫ですが、修行にあたり事前に作っておく方がメリットが大きいのでオススメします。
初回搭乗で5,000FOP貯まりますし、CLUB-A以上でフライトマイルが25%UPとなります。
いずれにせよJGCに入会する際に必要となりますのでお早めにどうぞ!
サファイアステイタス達成後、JALカードをJGCに変更することになりますが、おすすめカードは、
JALカード TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)CLUB-A
以上が2023年JAL修行(JGC修行)のまとめです。
2023年はコロナ禍と比べてしまうと旅行代金はおそらく上がります。
ただ、2024年以降のステイタスプログラム改変を考えると今年中にJGCを取得しておいた方がいいかもしれません。
下記は4月12日以降の話なので、時間のある時にでも見ておいてくださいね。
乗継便が安くなりますので離島がお得になりますよ!
2023年4月以降の航空券と2024年以降のステイタスプログラム改変
2023年4月12日からのJAL国内線運賃が変わります。
乗継便がとってもお得になりますので、回数修行の方にはうれしい改変ですね!
2024年1月から新しいステイタスプログラムが始まります。
詳しくは2023年秋とのことですが、従来のFOPは残しつつも、新たに継続して貯められるポイントができそうです。
下記はまとめたものですが、追加情報が入り次第更新します。
11月14日 JAL Life Status プログラムが発表されました。
詳細はあらためて。
参考 ANA修行(SFC修行)
JAL(JGC)とANA(SFC)のどちらのステイタスを取るかで悩んでいる方も多いかと思います。
FOP(ANAでいうPP)を貯める修行はANAも同様ですが、回数修行の代わりにライフソリューションサービス利用とANAカード決済金額でのステイタス達成がありますので、気になる方は下記リンクを見てください。