2024年がスタートしました。
ご存じの通り、ライバルのJAL(JGC)修行は根本から大きく変わりましたがANA(SFC)修行は大きな変化はありません。
2024年版のANA修行(SFC修行)の徹底解説していきます!
目次
ANA修行(SFC修行)とは?
ANA修行(SFC修行)とは、SFC(スーパーフライヤーズカード)の取得資格を得るための行動を差します。
SFC(スーパーフライヤーズカード)とは、ANAのプレミアムメンバーサービスのプラチナステイタスに達成すれば、発行資格を得られ、プラチナステイタスとほぼ同様のサービスを受けられるスペシャルなカードで、
SFC発行と継続でSFCの永年ステイタス維持ができ、しかも家族カード発行で家族も同等のサービスを受けられます。
ステイタス獲得までの道のりとして、ANA(SFC)の大きな特徴はライフソリューションサービス利用が多い方向けに獲得PP(プレミアムポイント)が少なくすむ方法があります。
個人的に、2022年にライフソリューションでプラチナステイタス条件に達成しました。(妻が)
ただし、翌年3月までステイタス達成の認定がされないため、ステイタス達成条件を満たしているかの確信が持てずモヤモヤしますけども。。
読み進める前に大きな注意点を1つ。
マイル=フライトマイル=〇〇マイル ≠ プレミアムポイント(PP)
ANA公式ページもふくめ、マイル(ANAマイル)、フライトマイル(ANAマイル)、プレミアムポイント(PP) ※ステイタス獲得に必要なポイント)と、都度の説明無しに淡々と書いてありますので、いささか混乱する方が多いかと思います。
マイルとフライトマイルは同じANAマイルですが、プレミアムポイントはマイルとは関係ないのでここは間違えないように。
マイル=フライトマイル=〇〇マイル ≠ プレミアムポイント(PP)
マイルと記載していないから当たり前なんですけど、一番間違いやすいポイントと思います。
どれだけマイルを貯めてもステイタスを得ることはできません。
ANA修行(SFC修行)の内容としては下記の題目で。
最初に狙うべきプラチナステイタスを狙いとした目線で記載していきます。
ANAプレミアムメンバーサービスの概要と狙うべきステイタス
ANAのプレミアムメンバーサービスは大きくわけて3つ。
ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズがあります。
ダイヤモンドサービス+Moreなんてものもありますが、ここでは割愛。
上位にいくほど多くのサービスが受けられます。
まず狙うべきステイタスはプラチナでSFC(スーパーフライヤーズカード)を発行することです。
理由はプラチナ以上でSFC発行の資格が得られ、カード年会費を支払うだけで諸々の恩恵を永久的に受けられるからです。
ブロンズではあまり意味がなく(SFCの発行ができず、ANAラウンジも自由に使えず、手荷物受取優先、優先搭乗もない)、ダイヤモンドを取りに行ける方はすでに諸々のご理解が進んでいる方なのでここでの説明は不要でしょう。
またどのステイタスも期間は取得した時点から翌々年の3月まで。
苦労して取得しても、たった1年強となりますので、「永年会員であるSFCを発行するための修行」というのがご理解いただけるかと思います。
※なぜプラチナか? プラチナ以上で「SFC(スーパーフライヤーズカード)」が発行でき、ANAワイドカード(ANAスーパーフライヤーズ一般カード)以上のSFC発行と継続でSFCの永年ステイタス維持ができます。しかも家族カード発行で家族も同等のサービスを受けられます。
※プラチナを取るためには? 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で50,000PP(うちANAグループ便25,000PP)以上のご搭乗もしくは30,000PP、7サービス以上のライフソリューションサービス利用、決済額400万円以上
プラチナステイタスのメリットは?
詳細はこちらのリンクにありますが、情報量が多いので特にメリットのあるものをピックアップしてみました。
プラチナステイタスを持っていると、
スター アライアンス加盟航空会社にご搭乗の際、ゴールドのサービスが受けられる。
スター アライアンスの国際線を利用する方はメリット大です。
優先チェックインカウンター・空港ラウンジ(スターアライアンス加盟航空会社のラウンジ)のご利用・手荷物許容量の優待・手荷物優先受取等が受けられます。
昨年、オーストリア航空でモーリシャスまで行きましたが、到着までの食事がラウンジと機内食で全て補えました(笑)
遅延もありましたので、手荷物優先受取も有効に機能しましたね!
予約時の優先キャンセル待ち・空港での優先空席待ち
これ、地味にメリットありまして、例えば自身の乗る予定であった飛行機が何かしらのトラブルで飛ばなかった場合の振替も優先的にされるということです。
ステイタス持ちの方は、皆さん口を揃えておっしゃいますが、トラブル時こそステイタスの恩恵を感じます。
台風や大雪で全便欠航の時はさすがに無理がありますが。。
専用カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN )でのチェックイン・専用保安検査場
GWや年末年始などの混雑時には絶大なメリットを発揮します。
昨年、福岡空港で保安検査場の大行列に遭遇しましたが、
こういったケースでも専用カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN)・専用保安検査場は一切並んでなかったりするので超助かります!
この時はJALで福岡に行ってましたがANAの専用カウンターもあいてましたよ!
専用カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN)・専用保安検査場は羽田・新千歳・福岡・伊丹・那覇にあり、ANA LOUNGE(ラウンジ)に直結しています。
通常の保安検査場にも優先レーンがあったりしますので、状況に応じて便利に使えそうですね!
手荷物受取の優先
到着空港にて優先的に手荷物の受取ができます。
あの荷物の待ち時間が回避!
荷物がレーンに流れ始めるとすぐ出てきます。
この時間を回避するために、荷物を機内持ち込みにされる方も多いかと思いますが、プラチナステイタス(SFC)があれば、手荷物の待ち時間が無くなります!
ANA LOUNGE(ANAラウンジ)の使用
国内線ではおつまみとビールが飲める程度(それはそれで嬉しいんですけど)で、他はカードラウンジとさして変わりませんが、国際線ですと普通に食事ができたりします。
電車とは違い、いくらか余裕を持って空港には行く方が多いと思いますので30分程度の時間つぶしには最適です。
他にも優先搭乗、座席クラスのアップグレード、特典航空券優先予約、ボーナスマイルなどのサービスを受けられます。
個々人、メリットに感じる部分はさまざまですが、主観で言えば、手荷物受取の優先、ANA LOUNGE(ANAラウンジの使用)等はとっても大きなメリットですね。
混んでるときは専用カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN )でのチェックイン・専用保安検査場も最高ですね!
ANAカードにSUPER FLYERSの記載があるのがわかると思います。
SFC(スーパーフライヤーズカード)とは、プラチナステイタスに達成すればカード発行資格があり、プラチナステイタスとほぼ同様の恩恵が受けられます。
また、通常、ステイタスは翌年度までの期間限定ですが、SFCは年会費を払い続けている限り維持されます。
その上、家族会員にもほぼ同様の恩恵がうけられます。
細かなところもありますが、SFCとしてのメリットは下記です。
それ以外はプラチナステイタスと同等と考えていただいて結構です。
カード発行資格:プラチナステイタス以上で発行。
メリット1:SFC(スーパーフライヤーズカード)を継続している限りSFC維持&家族会員にも同等資格
メリット2:カードの種類によっても違いますが通常のカード継続マイルの他に2000マイル、フライトボーナスマイルの積算率UP、マイルからANA SKY コインへ特別倍率で交換(最大1.7倍)、メンバー限定ギフトなどなど。
カード別詳細はこちら
個人的にはANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード VISAが2023年に改悪はあったものの、ダントツのコスパでオススメです。
後々の切り替え等が手間でなければ、ANA スーパーフライヤーズゴールドカード AMEXが航空券購入でのマイル還元率が3%と高くオススメです。
詳しくは下記リンクを。
ANA修行をするために必要な事(PP修行)注意点も
プランを立てる。【50,000PP】or【30,000PP/7サービス以上のライフソリューションサービス利用/決済額400万円以上】
前述していますが、プラチナステイタスを取るためには、毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で
50,000PP(うちANAグループ便25,000PP)以上のご搭乗もしくは30,000PP
7サービス以上のライフソリューションサービス利用、決済額400万円以上
のいずれかが必要です。
つまり「50,000PP」を狙うのか?「30,000PP+α」を狙うのか?をまず決めておく必要があります。
一旦PPについてこちらのリンク(プレミアムポイントとは)を簡単に見てもらえると話がわかりやすいです。
フライト毎のPPを調べるにはこちら
運賃表一覧はこちら
基本的にPPを効率よくためるには、積算率が高いため普通に航空券を買っていただく方がPPが貯まります。
PPが貯められるものは、ANAグループ国内線・国際線、ANAトラベラーズ国内線・国際線、スター アライアンス加盟航空会社およびスター アライアンス コネクティングパートナー運航便のみとなります。
じゃらん等にある航空券付プランは対象外となりますので注意しましょう。
基本的には積算率75%以上の航空券を買うことをオススメしますが、1か月を切るタイミングでスケジュールが空いた際は、ANAトラベラーズ(ANAダイナミックパッケージ)を使うと意外な掘り出し物があったりしますので、安いチケットが無い場合にはANAトラベラーズもオススメです。
積算率50%とはなりますが、おトクなクーポンもよく出ているので割と安くいけますよ!
積算率50%となりますが、ANA航空券セールも定期的に販売されていますので是非どうぞ!
【50,000PPを狙う場合】
国際線が普通に使える状況の場合にはPP取得も簡易です。
下記の画像にもありますが、アジア・オセアニア線のJAL便は1.5倍換算なので、搭乗クラスや行先にもよりますが普通座席で7000PP近くは1回のフライトで貯まります。往復で14000。
つまりアジア・オセアニアを普通座席で4回ほどフライトすればプラチナステイタス取得できちゃうんですよねー。
旅行好きなら現実的な選択肢です。
もちろん国内線でもPPの取得はできまして、羽田から見た場合、一番手ごろな金額で距離的に効率が良いのが羽田⇔那覇便です。
本数も飛んでいますので1日2往復も可能です。
ANA SUPER VALUE 75も適応される運賃7で計算すると片道1476PP 往復2952PP ANA SUPER VALUE 75で往復17回すれば達成できます。
とはいえ、さすがにシンドイかな?
※ANAトラベラーズ(ANAダイナミックパッケージ)やANA SUPER VALUE SALEは運賃8適応となるので50%となるので注意
※ANAマイルを使った特約航空券でのフライトは対象外です。ただしANA SKY コインに変えて航空券を買うのは対象になります。
【30,000PP+7サービス以上のライフソリューションサービス利用+決済額400万円以上を狙う場合】
国外に行きづらい方には、ライフソリューションサービスでの達成の方が現実的かもしれません。
30,000PP
30,000PPを取得するのは羽田⇔那覇往復11回程度なので、ある程度旅をするつもりであれば、ちょっと頑張れば達成可能と思います。
安い便をうまく使えば往復20,000円を切りますので22万円ほどで達成できますし。
ライフソリューションサービス7つ
ライフソリューションサービス7つは以下14サービスから7つ達成する必要がありますが、(ANAリサーチ/ANAセレクション/penguinが追加されました。)
ANAショッピング A-style/ANAセレクション/ANA STORE@SKY/ANA Mall/ANAトラベラーズ/ANA FESTAはマイルおよびANA SKY コインを使ってサービスを利用した場合も対象。
ANAマイレージモールとANAカードの入会・継続時のボーナスマイルについては対象外。
14個のうち、下にあげた8つのサービスは意識さえすれば簡単に達成できますのでそれほどハードルは高くありません。
ショッピング系の下限の金額はありませんので、達成はしやすいと思います。
ANAカード決済額400万円以上
一番の問題はANAカード決済額400万円以上。
なんだかんだここが一番ハードル高い。。
普通に使って400万円は法人でもないといかないでしょうから、無駄遣いはせずに利用するポイントをいくつか。
将来の支出と考えて積立。カード支払額にできます。
・SBI証券の投信積立につかう 最大 月5万円×12か月 60万円
三井住友系のカード(VISA)であることが必須ですが積立ができます。
・Amazonギフト券を 買う
よくカード利用を増やす場合に使われますが、もちろんここでも有効です。
・家族カードを発行し家族の協力を得る。
2世帯のカード支払いであれば割と現実味が。
400万円のハードルはとても高いのでこれこそ無計画だと計画倒れに終わります。
修行に必要なマイルもしくは現金を用意する。
予算は時期やプランにもよりますが30万円~50万円程度で取得可能です。ただしここにはホテル代やレンタカー代、空港までの交通費等、航空券以外のお金は除きます。
再度注意点にもなりますが、
マイルを使った「特典航空券」のフライトはカウントされません。
その代わり、ANAマイルをANA SKYコインに交換して航空券やANAトラベラーズの代金として使う場合は反映されます。
交換レートは基本は1マイル=1コインですが、ANAゴールドカード以上で最大1.6倍まで跳ね上がります。
言い方を変えれば250000マイル程度あれば現金がなくともプラチナステイタスの取得が可能になります。
陸でANAマイルを貯める方法はこちらを参照。
ちょっと修正が必要そうなのでまずはご参考に。(近々に修正します。)
ANAカードを作る。
ANA修行においては必須アイテムと言えます。
SFC(スーパーフライヤーズカード)発行の際にいずれ必要になるので先に審査をしておいた方が安心ですし、(万が一の審査落ちもあります。)30,000PP+αの修行の際は、ANAカードが無いことには修行すらできません。
複数の種類があるので悩みどころですがノーマルタイプよりは、搭乗ボーナスマイル25%、ANA SKY コイン交換レート50000マイル以上で1.6倍となるワイドゴールドカードをオススメします。
プラチナステイタス達成したのち、SFC(スーパーフライヤーズカード)になりますが、
カードブランド変更等が面倒でなければ、ANA AMEXゴールドカード
航空券購入でのマイル還元率が3%と高くオススメです。
逆に面倒であれば実質年会費の安い
ANA VISAワイドゴールドカードをオススメします。
2023年に改悪はありましたが、ANAマイル還元率1%は維持されています。
注意事項まとめ
以上がANA修行(SFC修行)2024年版の解説となります。
JALが2024年からJGCが変わりました。
おそらく今後ANAも何かしらの変化があると思われますので、是非2024年中にSFCを取得したほうが良いと思いますよ!
以下は記載してきた注意事項のまとめです。
修行される皆さんが最初に戸惑うポイントばかりなので参考になると思います。
マイル=フライトマイル=〇〇マイル ≠ プレミアムポイント(PP)
ステイタス獲得にはプレミアムポイント(PP)が必要であって、ANAマイルではありません。
どのステイタスも期間は取得した時点から翌々年の3月まで。SFCは年会費を払っていれば永年継続です。
SFCを持っていれば、例えばダイヤモンドも永年継続と勘違いしやすいですが、SFCを発行してもダイヤモンドステイタスは翌々年の3月までとなります。
期限が切れたSFCダイヤモンドはただのSFCとなり、平SFC(ヒラエスエフシー)と言われたりします。
ANAトラベラーズ(ANAダイナミックパッケージ)やANA SUPER VALUE SALEは運賃8適応となるので50%となるので注意
特にセールは勘違いしやすいので注意が必要です。
とはいえ安くはいけるので、旅行を楽しみながら取得される方はうまく使っていただければ!
ANAマイルを使った特典航空券でのフライトは対象外です。ただしANAマイルをANA SKY コインに変えて航空券を買うのは対象になります。
ANAマイルを使った特典航空券は、フライトマイルもPPも貯まりませんので注意が必要です。
その代わり、ANAマイルをANA SKYコインに交換して航空券やANAトラベラーズの代金として使う場合は反映されます。