JGC(JALグローバルクラブ)とは、JALグループ便を頻繁に利用しているユーザーに格別なサービスをお届けする会員組織のことで、サファイアステイタスに達成すれば入会資格を得られ、JAL CLUB-Aカード以上の入会があれば加入できます。
JGCやサファイアステイタスの内容については、このページでも軽く触れますが、下記リンクを参照してください。
JGC(JALグローバルクラブ)に入会するには前述のJAL CLUB-Aカード以上の入会が必須なのですが、いかんせん全部で16種類のJGCカードがあるため、いざ選ぼうとすると悩むもの。
JGC修行を始める方は、あらかじめJALカードを作る方も多いと思いますので、事前に昇華先のJGCカードを知っておくことをおすすめします。
以下の順で解説していきますが、見出しから読みたいところに飛べますので、結論から見たい方はそちらをクリック!
大きくわけて3種類のカードタイプ
JGCカードはCLUB-A以上のカードとなりますので、CLUB-Aカード、ゴールドカード、プラチナカードの3種類のタイプから選ぶことになります。
カードブランドについては別途ご説明しますので、まずは種類から。
3種類のカードを比較してみます。
CLUB-Aカード | ゴールドカード | プラチナカード | |
年 会 費 | 11,000円 | 17,600円~30,800円 | 34,100円 |
家 族 会 員 | 11,000円 | 17,600円~30,800円 | 34,100円 |
ショッピングマイル ※ポイント還元率が2倍となります。 | 4,950円 | 無料 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% | 1% | 1% |
フライトボーナスマイル | 25% | 25% | 25% |
初回搭乗ボーナスマイル ※家族会員にも付与されます。 | 2,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
アドオンマイル ※JALグループの航空券や機内販売などの 購入で追加でマイルが貯まります。 | ― | アメックスのみ 100円で1マイル | 100円で2マイル |
海外旅行保険 | 〇 | 〇 | 〇 |
航空機遅延保険 | ― | 〇 | 〇 |
国内空港ラウンジ ※いわゆるカードラウンジ | ― | 〇 | 〇 |
プライオリティパス | ― | ― | 〇 |
コンシェルジュサービス | ― | ― | 〇 |
こうして比較してみるとほとんど差が無いことに気が付きます。
CLUB-Aカードのポイント還元率がショッピングマイル加入で1%になることを考えると、差はアドオンマイル・航空機遅延保険・国内航空ラウンジ・プライオリティパス・コンシェルジュサービスのみ。
その差についても、
アドオンマイル
ざっとした計算で恐縮ですが、JALのサービスを年間600,000円以上つかう方であれば、メリット大ですので、プラチナカードをおすすめしますがそれ以外の方には不要です。
例えば、
CLUB-Aカードにショッピングマイルをつけたとして14,300円(2023年6月からは15,950円)
プラチナカードが34,100円ですので、その差は19,800円。(2023年6月からは18,150円)
その差をアドオンマイル(2%)で埋めるとすると、600,000円で12,000マイルになりますので18,000円相当を埋められます。
※10,000マイルが15,000eJALポイントに交換できることを踏まえて計算しています。
国内航空ラウンジ・プライオリティパス
国内航空ラウンジ・プライオリティパスはJGC(JALグローバルクラブ)であれば、サクララウンジもしくは共有ラウンジが利用できることを考えると使う機会は少なそうです。
JAL以外の航空会社を使う機会が多い方や、海外でJGCで入れないラウンジのある国に頻繁に行くようなことが無ければ、不要なサービスと思われます。
※海外で入れるラウンジについては後述しています。
CLUB-Aとゴールドカードの差額がショッピングマイルを加味すると1,650円程度なので、国内航空ラウンジについては、国内における他の航空会社の利用頻度で考えましょう。
プライオリティパスが重要な方は、年間1万円程度でプライオリティパスが付与されるカードもいくつかありますので、そちらと併用されるもの1案です。
他のカードでゴールドカードをお持ちであればなおさら不要と思います。
国内航空ラウンジ
いわゆるカードラウンジです。
ソフトドリンクだけ用意されていることが多いです。
プライオリティパス
主に国際空港でラウンジが使えます。
軽食があることも多く、海外旅行ではプライオリティパスを持っていると便利ですが、JGCを持っているとワンワールドサファイアの資格も得ることができるので、使う機会はあまり多くないかもしれません。
航空機遅延保険
航空機遅延保険は4時間以上遅延やロストバゲージでないと支払われず、そもそも保険適応状況が発生しづらく、出ても2万円程度なので、海外の乗り継ぎ便を年に何回も乗る方以外は不要と思われます。
コンシェルジュサービス
こう言っては何ですが、あんまり使っている方をお見掛けしたことがありません。
僕の友人で1人、やたらと使い倒す人がいないでもないですがアメックスセンチュリオン持ちのお金持ち。
よほど飲食店の予約頻度や出張頻度が高くない限りは不要ではないでしょうか?
JGCカードタイプまとめ
といった感じで、あれば嬉しいけど無くても良いものばかりで、JALグループのサービスに600,000円以上を使う方以外はCLUB-Aをおすすめしたいと個人的には思います。
とはいえ、お持ちの他のカードや、飛行機の利用状況によっても判断は分かれるところではありますのでご参考に。
個人的には最近改悪続きながらセゾンプラチナ・ビジネス・アメックス(カードラウンジ利用可・プライオリティパス付与・JALマイル還元率1.125%)を持っているので、ショッピングマイルすらつけずにCLUB-Aカードにしています。
これはこれで、年間でJALグループに1回乗ればJGCの実質年間維持費が3,500円で済むので最高過ぎると思ってます。
CLUB-Aカード年会費11,000円-初回搭乗マイル5,000マイル(JGC3,000 JALカード2,000)7,500円相当=3,500円
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスについてはこちら
どのカードブランドが良いか?
カードブランドとしてはVISA,MasterCard,JCB,AMEX,Dinersの5社がありますが、小田急(OPクレジット),東急(TOKYU POINT ClubQ),JR東日本(Suica)がカードブランドと提携して存在していますので、話が少しややこしくなります。
CLUB-Aカード
VISA、MasterCard、JCB、Suica(JCB)、TOKYU POINT ClubQ(VISA、MasterCard)、OPクレジット(JCB)
ゴールドカード
VISA、MasterCard、JCB、Amex、Diners、Suica(JCB)、TOKYU POINT ClubQ(VISA、MasterCard)、OPクレジット(JCB)
プラチナカード
JCB、Amex
以上がCLUB-A、ゴールド、プラチナのカードブランドになります。
カードブランドにおいて、比べるポイントになるのは3つ。
【JMB WAON】
【PASMOのオートチャージ】
【利便性】
です。実際に比較してみましょう。
比較1 JMB WAON(モバイルJMB WAON)を使うか否か 1.5%マイル還元
JGCカードをメインカードと踏まえた場合、是非利用したいのがJMB WAON。
ご存知イオン系の電子マネーです。
詳しい内容は下記リンクにありますが、ポイントの2重取りができるので、マイル還元1.5%を実現できます。
ただし、JMB WAON(モバイルJMB WAON)にオートチャージできるカードは実は一部で、
VISA
MasterCard
JCB
TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)
の4種のみ。
JCBブランドでもSuicaやOPクレジットはオートチャージできないので注意が必要です。
比較2 PASMOのオートチャージを使うか否か 0.25%マイル還元
こちらは還元率が0.25%なのでそれほど重要ではないのですが、PASMOのオートチャージでマイルがたまるのは、
TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)
OPクレジット(JCB)
の2つ。
※それぞれ0.5%の TOKYU POINT、小田急ポイントが還元。JALマイルへの変換率が1:0.5のため、0.25%還元の表記としています。
ただし、
TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)は、物理カードへのオートチャージはマイルが貯まりますが、モバイルPASOMOへの手動チャージはマイルが貯まりませんので、注意が必要です。
それぞれ、東急グループ、小田急グループでの利用でもポイント還元(ここでいうポイントはTOKYU POINT、小田急ポイント)がありますので、グループ沿線上に住んでいる方にはおすすめです。
比較3 利便性
これはクレジットカードを使う方であれば、詳しい説明もいらないのですが、悩むならVISAもしくはMasterCardです。
提携しているTOKYU POINT ClubQ(VISA、MasterCard)も選択肢に入ります。
理由は世界どこでも利用できる箇所が多いから。
世界のシェアとしては、
VISAは銀聯を除いたシェアでは65%を占めており、時点がMasterCardの33%
続いてAmex9%、JCB2%、Diners1%となっており、VISAとMasterCardが圧倒的シェアを誇っています。
JCBやAmex、Dinersは国内ですら使えないところがあるぐらいなので、1枚もお持ちでないならばVISAかMasterCardをおすすめします。
プラチナカードでVISA、MasterCardが選択できないのは難点ですが、海外での利用を考えればAmexでしょうか。
JGCカードブランドまとめ
カードブランドでいえば、サービスを利用するかどうかをわからないのであれば、サービスが付いているのに越したことはないので、
TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)
こちら1択。
TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)は、東急系のお店で東急ポイントも貯まりますので、都内の方であればもはや悩むことはありません。
そうでない方でもPASMOの物理カードへのオートチャージでポイントが貯まりますので、交通系カードでポイントを貯められるのはメリットあるのではないでしょうか?
JGC(JALグローバルクラブ)のメリット
一旦、JGC(JALグローバルクラブ)のメリットをここで整理されていただきます。
結構長文なので、ご存知の方は飛ばして読んでいただいて大丈夫です。
個人的なおすすめを◎にしています。
ワンワールド サファイアステイタス
JGCを持っていればワンワールドアライアンス加盟航空会社利用でもワンワールド サファイアステイタスの資格が得られますので、以下のサービスが受けられます。
・ビジネスクラスチェックインカウンター
・ビジネスクラスラウンジのご利用
・予約時の優先キャンセル待ち・空港での優先空席待ち
・空港での優先搭乗
【ワンワールド加盟航空会社】
アラスカ航空(AS) アメリカン航空(AA) ブリティッシュ・エアウェイズ(BA) キャセイパシフィック航空(CX/KA) フィンエアー(AY) イベリア航空(IB) マレーシア航空(MH) カンタス航空(QF) カタール航空(QR) ロイヤル・エア・モロッコ(AT) ロイヤルヨルダン航空(RJ) スリランカ航空(UL)
JALグローバルクラブ(JGC)会員ボーナスマイル
◎初回搭乗ボーナスマイル 3,000マイル
毎年初回のご搭乗時に3,000マイルをプレゼントされます。
※JALグループ便へのJALマイレージバンク(JMB)のマイル積算対象運賃での搭乗が対象
JALカード自体も初回搭乗ボーナスマイル 2,000マイルがありますので、計5,000マイルが初回搭乗で得られます。
・搭乗ごとのボーナスマイル
JALグループ便、アメリカン航空便、ブリティッシュ・エアウェイズ便、イベリア航空便への搭乗ごとにボーナスマイル(ボーナスマイル積算率35%)がプレゼントされます。
※JALマイレージバンク(JMB)のマイル積算対象運賃での搭乗が対象
手荷物のサービス
・受託手荷物無料許容量のご優待
JALグループ国内線 通常プラス20kg以内
JAL国際線 通常プラス1個(1個あたり32kg以内)
ワンワールドアライアンス加盟航空会社便 個数制の場合:通常プラス1個23kg・重量制の場合:通常プラス15kg
お土産品が多い方は助かりますね!
◎プライオリティバッゲージサービス
到着空港にて優先的に手荷物の受取ができます。
荷物がベルトコンベアを流れ始めてから、たいていの場合はほとんど待つことなく受け取れます。
大型機であれば、通常30分近く待たされることもありますので時間を有効に使えます。
ノベルティ
バッゲージタッグがもらえます。
ちょっとした優越感には浸れますが、つけていても特別なサービスがあるわけではありません(笑)
予約・搭乗時のサービス
・会員専用予約デスク
JALグループ便をご予約の際は、会員専用予約デスクを利用できます。
・予約時の優先キャンセル待ち
JALグループ便が満席の場合、キャンセル待ちを運賃ごとに優先的におこなえます。
・前方座席指定サービス
JALグループ便を予約の際、前方座席を優先して指定できます。国内線〔出発の48時間前まで〕国際線〔出発の24時間前まで〕
・チェックインサービス
JALグループ便利用の場合は専用カウンターでチェックインできます。
日本国内の空港:JALグローバルクラブ(JGC)カウンター(設置の無い場合はJALビジネスクラス・チェックインカウンター)
海外空港:ビジネスクラスカウンター
国内線:JALグローバルクラブ(JGC)カウンター(設置の無い場合はJALビジネスクラス・チェックインカウンター)
◎JALグローバルクラブ エントランス
JALグループ国内線利用時に、JGCカウンター(チェックインカウンター)横にある保安検査場に通じるエントランスが利用できます。
羽田空港、伊丹空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港の5つの空港に設置。
最近、福岡空港の保安検査場は長蛇の列なので、福岡空港をよく使う方には最高過ぎるサービスです。
・空港での優先空席待ち
JALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便利用時に、空港にてご搭乗日当日空席待ちをする場合、JGC会員は優先的に取り扱いしてもらえます。
・空港での優先搭乗
JGC会員は、JALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便へのご搭乗時に、一般のお客さまに先駆け、優先的に搭乗できます。
平たく言うと早めに搭乗できるので荷物入れが満杯で入れられないことがありません。
サクララウンジの利用
◎サクララウンジと共有ラウンジが利用可能
国内線は下記のサクララウンジと共有ラウンジが利用できます。
アルコールは飲めますが、フードはスナック程度です。
国際線は、下記の場所がサクララウンジもしくは共有ラウンジが利用可能です。
国際線は軽食もいただけるとことが多いです。
国内地区 羽田・成田・中部・関西
海外では、
米州地区 ホノルル・ニューヨーク・シカゴ・ダラス・ボストン・ロサンゼルス・サンディエゴ・サンフランシスコ・シアトル・バンクーバー
欧州地区 ロンドン・フランクフルト・パリ・ヘルシンキ・モスクワ・ウラジオストク
アジア地区 デリー・ジャカルタ・金浦・シンガポール・バンコク・台北・広州・浦東・虹橋・大津・天津・北京・香港・マニラ・ハノイ・ホーチミンシティ・クアラルンプール
オセアニア地区 シドニー・メルボルン・グアム
おすすめJGCカードは?
総括としてJGCカードでのおすすめカードですが、現状の手持ちカードやJGCカードの位置づけ(メインなのかサブなのか)等にも変わってきますが、個人的には、
JALカード TOKYU POINT ClubQ(VISAor MasterCard)CLUB-Aです。
実際、現在持っているのはJALカード TOKYU POINT ClubQ VISAを持っています。
個人的ではありますが、理由も書いておくと、メインのカードがセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスなので、JGCカードではマイルをためる必要がなく、なるべくリーズナブルにしたかったこと。
とはいえ、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの改悪が続いており、いつカード利用の仕方が変わるかもしれないので、WAONチャージが出来て、PASMOへのオートチャージもできるJALカード TOKYU POINT ClubQ VISA CLUB-Aにいたしました!
VISAにしたのは、併用しているJAL Gloval WALLETがMasterCardのため一応VISAにしておいた程度で大きな意味はありません。
つまり個人的にJGCカードは、サブカードの扱いであるためにJALカード TOKYU POINT ClubQ VISA CLUB-Aにしたともいえます。
メインカードとして持ち、カードラウンジ利用もあった方が良いと考えるのであればJALカード TOKYU POINT ClubQ VISA ゴールドも良いと思いますよ!
交通カードとの2枚持ちが避けたければ、年会費は上がるもののJALカードSuicaゴールドという選択肢もありますので、前述の理由を参考にしつつ、ご自身に向いたカードを選んでいただければと思います。
JALグループのサービスを沢山使われる方であれば、プラチナカードもオススメなので、その場合は、Amex プラチナカードをおすすめします。
ご参考になれば幸いです!
JGC修行についてはこちらをどうぞ!
JALカードの発行はモッピー経由がお得!
発行は公式サイトからも行けますが、モッピーなどポイントサイトを経由してから加入するとよりお得になります。
他にも多数ポイントサイトはありますが、JALマイルに関して言えばモッピーがキャンペーンでの還元率が高くオススメ。
モッピーでの1ポイントは通常50%でJALマイルと交換できますが、キャンペーン期間中であれば80%の交換率!
もろもろの条件はあります。
年に数回はこういったキャンペーンはしているので、タイミングがあわなくてもポイントを貯めておいて、キャンペーン期間に交換すれば大丈夫です。
モッピーでは以下のようなサービスが常に行われているので、どうせなら経由がオススメ。
コスパ最強のCLUB-Aカードが15,000P。
つまりキャンペーン中なら12,000JALマイルが貰えます!
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